福島原発事故,マーク1と沸騰水型原子炉の設計問題点指摘! ガンダーセン(字幕)

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<概要:日本語訳:Jo2Rayden of Junebloke>
ガンダーセン氏は、原子力業界と原子力規制委員会(NRC)が、福島原発の事故以降明らかになった重要な安全性の問題を注視していな い、という懸念を表明しています。これらの問題点には、沸騰水型原子炉マーク1 型格納容器の設計上の深刻な欠陥、沸騰水型原子炉格納容器の設計の根本的な欠陥、デト ネーション(爆鳴)衝撃波の問題があります。
NRCと原子力業界は、欠陥のある費用便益のコンピューター・プログラムを使用して、事故後の人々の生命の尊さと、資産への損害を低く見積もっています。このコンピューター・プログラムが、安全基準の修正無しで原子炉操業の継続正統化に影響を与えているのです。

また、フェアウインズは、当サイトの日本語版、Fairewinds.jpのリリースを 発表しました。

** フェアウィンズのウェブサイトの今回のビデオの日本語訳にいくつか誤訳を見つけましたので、私が修正訳と動画字幕版作成しました!上記リンクから動画をご覧ください!修正文を文章化しましたので、フェアウィンズに連絡予定です。
今回は16:30秒と長い為、最初に訳した方も私も大変です(^^; **

<(修正)日本語訳:Jo2Rayden of Junebloke>

こんにちは。フェアウィンズのガンダーセンです。

前回ビデオを発表してから3週間になりますが、その間、いくつかのラジオインタビューを発表しています。私たちフェアウィンズが忙しくなかったわけでなく、私は専門家証人としての陳述を行っていました。
それより重要なことは、マギーとケビン・ハーレイがFairewinds.com の日本語翻訳版Fairewinds.jp作成のため多忙であったということです。私たちと共に、ビデオの日本語翻訳のため献身してくださった数多くの日本語翻訳者の皆さんに、感謝したく存じます。
今日は、Fairewinds.jp と Fairewinds.comが同じ内容を放映する最初の日になります。
ボランティアとして協力してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

ここ数ヶ月間、原子力規制委員会(NRC)は、福島原発事故から、安全性の見直しを始めています。彼らは、より深く調べたい幾つかの鍵になる箇所について、独自の報告書をちょうど発表しました。このレポートは、NRCのウェブサイトにあります。
もっと重要なのは、NRC監視活動をしているUnion of Concerned Scientists ”憂慮する科学者団体”が、最初の原子力規制報告書の批評を発表しました。私たちも、この"憂慮する科学者団体"の批評をこのサイト上に投稿しました。
その中にはNRCが特定した重大な教訓が書かれていますが、より重要なのは、憂慮する科学者団体は、NRCは口先だけでなく、ただ安全性の問題を学ぶだけでなく、実際に安全基準変更を実行すべきだと述べています。

今日私がお話したいことは四つあります。
NRC報告書には書かれてなく、私は本来、彼らの報告書に記載すべきものと思います。

以下の四点です。
1. 格納容器
2. 原子炉
3. 爆発
4. 深刻事故緩和分析


1.格納容器 (沸騰水型原子炉)

35機の他の原子炉の沸騰水型原子炉もこれ(フクシマと)と同じです。
今年2月、福島原発事故の約3週間前のことです。マギーと私が歩いているとき、マギーが言いました。
「私たちは、これまで多くの専門報告書を作成し、多くの問題を発見してきたでしょ。」
「次に事故を起こすとしたらどこだと思う?」
私は答えました。「どこかは分からないけど、間違いなく、マーク1号沸騰水型の格納容器になるだろう。」
そう、福島原発は、マーク1型の格納容器でした。
この沸騰水型格納容器の写真は、70年代に撮影されたものです。これはブラウンズフェリーのもので、福島原発の原子炉と同じものです。このお話をさせていただきます。

ここに2枚の格納容器の写真があります。上の図は逆さにした電球のようですが、"ドライウェル"と呼ばれるものです。この中に原子炉があります。下の図はドーナッツのように見えますが "トーラス" と呼ばれ、ほぼ全体は水で満たされるものです。
理論上では、もし原子炉が破損したら蒸気が電球(ドライウェル)から噴出し、ドーナツ(トーラス)に入るとたくさんの泡を生成し、圧力を下げることになっています。
これは、圧力抑制格納容器と呼ばれるものです。図の底部は、格納容器の蓋になります。完成時には、蓋は頂上部に設置されます。格納容器はだいたい1インチの厚さです。中には原子炉があり、約8インチの厚さです。

少し説明させてください。このタイプの格納容器は、70年代初頭、60年代後半に設計されました。そして1972年までに、多くの人々が格納容器について懸念を持ちました。
'72年のNRCのメモを紹介したいと思います。そこには、この圧力抑制格納容器の問題について述べられています。

「圧力抑制格納容器案中止の為のスティーヴ氏のアイデアは、興味深いものだ。しかしながら、規制委員と原子力安全指導委員会を含むすべての原子力分野の要素により、圧力抑制格納容器の概念の容認は、慣例主義の有識者が、強固に飲み込ませている。この神聖化された方針の取り消しは、特に現時点においては、原子力発電を終結へと導くものとなり得る。スティーヴ氏のアイデアは免許を受けている原子炉の操業継続に疑問を投げかけるもので、私どもが耐えられない混乱を起こすだろう。」 by Joseph M. Hendrie

つまり、70年代初頭には、NRCは格納システムに、欠陥があることを認識していました。70年代中頃に、彼らはその影響が間違った方向にいくとわかり、その意見を取り上げず封印してしまいました。

80年代になり、別の問題が出てきました。スリーマイル島の事故のあと、格納容器が水素の生成により爆発しうることを彼らは認識したのです。このことは70年代の設計では想定されていません。これに対して彼らが行ったことは、格納容器内にベントを設置することでした。
ベントは圧力を外に出すように設計されています。格納容器は圧力を保つよう設計されています。つまり、エンジニアは、放射能を封じ込めることより、格納容器を爆発させないため、格納容器ベントという穴を格納容器側壁に開けなければならなくなった。
ベントは、80年代終わりに追加されました。NRCの要求によるベント追加ではありません。原子力業界がNRCの要求を避けるために行い、これで彼らに主導権が生じました。彼らは自発的にベントを設置しました。実に積極的に聞こえますが、実は違います。
もし、NRCがベント設置を要求していたなら、これら原発の免許について、懸念を抱く市民や科学者に公開されていたでしょう。

原子力業界が自発的にベントを設置したことにより、2つのことが起こりました。
1つめは、ベントが安全なものかどうか確認する手順への市民の参加を許さなかったことです。
2つめは、NRCがベントをチェックすることや、安全性に関する発言を許さなかったことで、事実上、プロセス全体から外されてしまいました。
これらベントは、福島原発の事故が起きるまで、試されることはありませんでした。格納容器も、福島原発の事故が起きるまで、試されることはありませんでした。
実際は、3回中3回失敗しました。振り返ってみると、私たちが驚くべきことではないのです。

これらベントを開けるための手順に目を向けてみましょう。電力喪失という事故においては、誰かに完全に防護服を着用させて、発電所中央にある大きなバルブの所まで降りて行かせ、ベントを開放するために200回クランクを回すように指示します。
想像できますか?原発事故の最中に、水蒸気、爆発、放射線がある中へ、作業員を発電所内へ送り込み、バルブを開けるために200回クランクを回させることを。
この事故は、40年前に小さく設計しすぎた格納容器に、バンドエイド修理でベント付けした為の二度目の欠陥、失敗でした。

この考察から、私は考えます。私たちはこの質問に答える必要があると。

マーク1型格納容器は操業を続けることが、許されるのでしょうか?
NRCの立場は、「私たちはベントを強化できる。」です。
私は、これがいい考えだとは思いません。


2. 原子炉

これまで私が話したすべての問題は、マーク1型格納容器に関してです。
次にお話したいのは、格納容器の中の原子炉についてです。
そう、この電球型とこのドーナッツ型は、格納容器の構造になります。
格納容器の内側に原子炉があります。沸騰水型原子炉では、核制御棒群はその底から入ってきます。加圧水型原子炉では、上部から入ってきます。福島原発のすべての原子炉、そして世界に35機あるこの設計の原子炉では、底から入ってきます。

このことは、現在NRCが目を向けていない独特な問題と重要な違いを明示しました。
もし、加圧水型原子炉で、炉心が溶融した場合、その原子炉の底には穴はありません。8〜10インチの非常に厚い金属容器を、原子炉がメルトスルーしなければならないのです。
しかし、福島原発は、違いました。福島原発は、沸騰水型原子炉で、底に穴があります。福島原発、アメリカまたは日本にある他の原子炉のように、燃料棒が、沸騰水型原子炉の底にあるとき、その原子炉では、メルトスルーが簡単に起こります。なぜなら、原子炉の底に60個の穴があるからです。8インチの鋼をメルトスルーする必要がないからです。ごく薄い壁の配管をメルトスルーし、原子炉底の穴から抜け出せればいいのです。

沸騰水型原子炉の底に穴があるという問題を認識しているのは、私だけではありません。
先週、福島原発の事故の直後に、原子力規制委員会により書かれたメールが出てきました。彼らは認識したのです。福島原発で、もし炉心がメルトダウンし、そして燃料が小さな塊として原子炉底に溜まったならば、これら原子炉底の穴は、厚底の設計の加圧水型原子炉と比べ、熱く落ちた燃料がもっと迅速で簡単に漏れ出すのです。これは総ての沸騰水型原子炉に、共通する欠陥です。

しかし、原子力規制委員会は、福島原発のような沸騰水型原子炉のメルトスルーの可能性は、加圧水型原子炉に比べて非常に高いことを、認めていないのです。


3. 爆発について

3つ目の分野は、前回のビデオで、私たちが詳しくお話したものです。
3号機の爆発が、デトネーション(爆鳴)であって、デフラグテーション(爆熱)ではないとうことです。
衝撃波のスピードについて考えなければなりません。3号機における衝撃波は、音速より速く伝わりました。このことは重要な特徴なのですが、原子力規制委員会、原子力業界全体は目を向けていません。格納容器は、音速より速く伝わる衝撃波に耐えることが出来ません。すべての格納容器はそれが起こらない想定で設計されています。

しかし、福島原発3号機では、それが起きたのです。我々は、デトネーションがどうして起こるか、将来のすべての原子炉の被害をどうやって軽減させるか、理解する必要があります。

私は、爆発が起きた時のスピードに対する建物の大きさを計測してみました。衝撃波は、1000マイル/毎時で伝わります。音速は約600フィート/毎秒なので、音速の衝撃が、格納容器に劇的な被害を与えるでしょう。これに耐えられる設計ではありません。いまだに、NRCはこのことに目を向けていません。

従って、原子力規制委員会と原子力業界が、人々に知られたくない、鍵になる三点が、私たちにはわかります。

1. マーク1型原子炉の操業継続は、許されるべきものなのか?
2. 沸騰水型原子炉は、加圧水型原子炉に比べてメルトスルーが起こりやすいのではないか?
3. 格納容器は、デトネーション衝撃波に耐えうるのか?



4. 深刻事故緩和分析

原子力業界が、安全基準変更を実行するなら、費用便益分析をしなければならない。これが意味するのは、変更が行われたら、電力会社の変更実施費用より、社会への利益がまさらねばならないということです。

これが最後の点で、"SAMA"と呼ばれています。
これは"深刻・事故・緩和・分析"の略です。
彼らは、実に空想的コンピュータープログラムを使用し、大惨事で、実際にどれだけ社会費用が掛かるか計算します。人々の生命、資産への損害の点から計算します。

コンピュータープログラムは、間違っています。もう長い間、間違ったものだと分かっていますが、継続して使われています。原子力規制委員会が、ワシントンのすべての省庁の中で、可能な限り最も低い値を、人間生活に設定しているのです。事故後の除染についても、人為的に低く見積もっています。全体の影響として、修正の為の費用と社会への利益を比較すると、このコンピュータープログラムは、利益をゆがめ、低く見積もります。
彼らは、プログラム変更費用があまりに高く、皆さんや私、社会への利益が、あまりに低いから、変更は必要ないとしている。

フクシマ事故は、このプログラムが正しくないと教えています。浄化費用は、少なくとも数千億ドルになるでしょう。原子力規制委員会のコンピュータープログラムは、決してこのような高い数値は出しません。


5. 費用便益分析

原子力規制委員会は、正すべき問題を特定しています。彼ら自身のコンピュータープログラムが、正当な計算を算出しないだろうと。社会へのリスクをあまりに低く見積もり、このプログラムにお金を使う必要がないことを。
問題はコンピュータープログラムにあります。私たちは、人々の生活費用と資産損害をより高く査定するまで、安全基準修正の費用便益判断する有効な手段を、考え出せないでしょう。

では、まとめましょう。原子力規制委員会と日米両国の原子力業界が目を向けていない鍵になるものが、少なくとも三点あります。

(1)格納容器の設計
(2)沸騰水型原子炉圧力容器
(3)デトネーション(爆鳴)衝撃波 です。

彼らがどれに目を向けるかに関わらず、正しい費用便益分析と社会への費用の適切な評価をしなければ、これらの変革は、なにも実施されないでしょう。



もう一度、私は日本の視聴者の皆さんに感謝したく存じます。
Fairewinds.jp へ来て頂いたことを歓迎致します。
また、これまでの170日間に視聴して下さった総ての方にも感謝しております。
Fairewinds.comを見ていただき、ありがとうございます。

-END-


2015年放射能クライシス
2015年放射能クライシス
(2011/09/29)
武田 邦彦

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テーマ : 原発事故
ジャンル : ニュース

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Jo2Rayden

Author:Jo2Rayden
"Not the old create a new era!"
原子力関連、放射線関連の動画に日本語訳、英訳を付けてご紹介させて頂いております。
1/1 GUNDAMの自作動画に東日本大震災の義援金受付先各WEBの紹介を付記してご紹介させて頂いております。
I stay on Earth. I speak Japanese & English.I'm interested in Nuke Power Energy Policy, Donation for East Japan.

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